室内が広い軽自動車

軽自動車は道路運送車両法によってボディサイズや排気量などの上限が定められています。

各メーカーとも限られた枠内で乗員の快適性を向上させるために、トールワゴンやスーパーハイトワゴンなど室内空間が広い車種を開発してきました。

ただ広いだけでなく、ライバル車との差異化を図るために独自の技術を盛り込んでいることも特徴のひとつです。

エンジンのコンパクト化やハイブリッド搭載、新型プラットフォームの採用などによって燃費効率とボディ剛性を向上させ、経済性と安全性を高めています。室内が広い軽自動車を紹介します。

企業努力によって、現在の軽自動車は大人4人が乗って高速道路を走行してもストレスを感じさせないほど進化、小さな子供のいる家族層向けとしてはファーストカーの資質も備えています。

目次

1.室内が広い人気軽自動車3選

2.ダイハツ ウェイク

3.ホンダ N-BOX

4.三菱 eKスペース

5.まとめ

 


1.室内が広い人気軽自動車3選


車内の広さは単純に室内長と室内高、室内幅をかけた体積で比べられています。

 

室内寸法は後部席背もたれの位置までで、荷室は含まれていません。また各メーカーによって計測方法が若干異なるので実際の体積とは異なります。

 

上位に選出されているのは全高1.7mを超すスーパーハイトワゴンです。これらの車種は高さだけで室内の体積を増やしているだけでなく、ガソリンタンク位置を変更したりダッシュボードを低く設計したり、あるいは室内色を工夫して開放感を与えるなどの工夫が見られます。

 

これら軽自動車の技術や工夫は最近、コンパクトカーに大きな影響を与えており、積極的に取り入れている傾向が見られます。

 


2.ダイハツ ウェイク


ダイハツのウェイクはアウトドアの趣味を楽しむユーザーに向けて開発されたスーパーハイトワゴンです。

 

できるだけ多くの道具を載せられて、しかも乗員の快適性を確保する目的から全高は前部にエンジンを配置したFF軽自動車の中でもっとも高い1835mmとなっています。

 

これだけ全高が高く、しかもボックス型のフォルムになると横風を受けやすい、あるいはコーナリング性能が劣るという欠点が出ます。

 

ダイハツはこの欠点を解消するために足回りのチューニングを徹底的に行い、外板の一部に樹脂を使うなど軽量化と剛性化を図りました。

 

その結果、重心高をタントよりもわずか10mmに抑えると同時にコーナリング性能も安定性を確保しています。

 

多彩なシートアレンジで車中泊も可能なウェイク

ラゲージスペースも含めた車内は趣味性を楽しむための装備で充実しています。

 

ラゲージルームと後部席背もたれ背面は防水加工になっているので濡れたまま、汚れたままのアウトドアグッズを載せてもすぐ掃除ができ、シート表面は撥水加工がしてあるため、スキーウェアや水着のまま乗り込んでも汚れが染みつくことはありません。

 

また助手席背もたれ背面はテーブル仕様になっている他、インパネ回りには多数の収納ボックスが設置されています。

 

前部席のヘッドレストを外して背もたれを前倒させるとフルフラットな空間を作り出すことができます。アクセサリーのジョイントクッションやプライバシーシェードを利用すれば、車内で2人が余裕のある車中泊を楽しめます。

 

熱交換システムで燃費効率を高めるウェイク

ウェイクのボディデザインはショートボンネットとロングキャビンをつなげた典型的な2BOXなので、燃費に影響する空力性能はけっして良くありません。

 

それでも自然吸気モデルのJC08モードが25.4km/L、ターボ仕様でも23.8km/Lとスーパーハイトワゴンの中では優れた燃費性能を発揮できるのはダイハツのエコ技術、e:Sテクノロジーの採用が大きな要因です。

 

エンジンユニットの改良だけでなく車両全体を進化させることで燃費効率を高めようとするのがe:Sテクノロジーです。

 

エンジンユニットではKF-VE型とCVTの熱交換システムによる適温化やメカニカルロスの低減などを果たし、ボディ形状は空気の流れを良くするための工夫が施されています。

 

その他、クルマが止まる少し前からエンジンを停止させるエコアイドルやメーターパネルに設置されたエコドライブアシスト照明なども燃費効率を良くするための装備です。

 


3.ホンダ N-BOX


 

 小さな子供のいる家族向けの車種ではホンダのスーパーハイトワゴン、N-BOXがもっとも広い室内体積となります。

 

限られた軽自動車規格の中で広い室内を確保できた理由はホンダ独自の技術、センタータータンクレイアウトが大きな要因となっています。

 

通常は後部席後方に置くガソリンタンクを床下形状に合わせた樹脂製タンクにして前部席座面下にレイアウトしたことで室内スペースの拡大を実現しました。

 

N-BOXは2017年9月に現行モデルの2代目を発売しました。エクステリアはキープコンセプトで大きな変化は見られませんが、走行性能や操縦性能、室内の快適性能が大幅に向上しています。

 

N-BOXの内装はホンダらしい工夫がいっぱい

2代目は初代よりも進化した新型プラットフォームを採用しました。エンジンルームをコンパクトに設計したことで室内長は2240mmまで広がっています。

 

最先端の接合技術を取り入れたことや高張力鋼板を多用したことで室内空間の拡大とボディ剛性の向上を両立させました。

 

また、ほとんどのグレードにホンダの最新予防安全装置、Honda SENSINGを搭載しているものの、車重は初代よりも80kg軽くなっています。

 

車内装備は小さな子供のいる家族にとって便利な装備が充実しています。後部席は背もたれが前倒するだけでなく座面を跳ね上げられるチップアップ機構がついているのでスライドドア側から荷物を載せることができます。

 

 

チップアップした時のフロアにはA型ベビーカーをたたまずに積載することも可能です。

 

燃費効率を向上させたN-BOXの新型エンジン

2代目の燃費はスーパーハイトワゴンの中でトップクラスとなるJC08モード27.0km/Lを達成しました。この燃費効率に大きく貢献しているのが新搭載となるS07B型エンジンです。

 

初代S07A型の改良版で、ホンダが数々のレースで培った技術が投入されており、ホンダらしい伸びのある回転と低燃費を両立させています。

 

自然吸気エンジンの最高出力43kW(58PS)と最大トルク65N・m(6.6kgf・m)はともに軽自動車でトップクラスの数値です。

 

この燃費効率をさらに高められる機能がメーターパネル内に設置されているアンビエントメーターです。通常運転の時は燃料計の上にある照明がブルーで点灯、省燃費の運転をするとグリーンに変わります。

 

照明を見ながら上手に運転すればJC08モードの数値を上回る燃費効率も不可能ではありません。

 


4.三菱 eKスペース


三菱のeKスペースは日産との合弁会社MNKVが開発し、三菱が生産販売しているスーパーハイトワゴンです。

 

日産のデイズルークスと同一仕様で室内高も1400mmですが、販売台数ではデイズルークスが上回っているため「室内が広い軽自動車比較人気ランキング」では5位となります。

 

2016年12月のマイナーチェンジでフロントマスクを大幅に変更、バッジエンジニアリングでありながらもデイズルークスとの差異化を図っています。

 

走行面ではターボ装着モデルにアイドリングストップ機能の「オートストップ&ゴー」と速度を一定に保つクルーズコントロールを標準装備、快適性能ではベースモデルのMグレードを除く全グレードに「ナノイー」搭載のリアサーキュレーターを設置しました。

 

eKスペースを燃費性能で選ぶならターボモデル

 

 搭載しているエンジンは三菱製の3B20型です。これは三菱が2006年から2016年まで販売していた軽自動車i(アイ)専用に開発されたエンジンで、ターボを装着してリアミッドシップに搭載するため、ボア×ストロークがスクエアであるという特徴を持っています。

 

現在の軽自動車の主流である低燃費型のロングストロークタイプに対抗させるためにエンジンのさまざまな部分を改良していますが、自然吸気モデルの燃費効率はライバルに比べるとやや劣るJC08モード20.4km/Lに留まっています。

 

ただし、このエンジンは元来ターボとインタークーラーを装着する前提で開発されていたので、ターボ装着モデルは自然吸気モデルを上回るJC08モード22.0km/Lを記録しています。

 

この数値であればライバル車と遜色ない燃費効率となるので、eKスペースを購入するならターボ装着モデルの方が得策です。

 

利便性に優れたeKスペースの内装

 

 広いだけでなく室内高1400mmを活かしたユーティリティ性がeKスペースの魅力のひとつです。

 

荷室開口高は1080mmあり、荷室開口地上高はわずか600mmなので後部席背もたれを前倒させて収納すれば27インチ自転車もラクに積み込むことができます。

 

後部席は左右独立で260mmのスライド幅があります。3人乗車で荷物を多く載せたい時、あるいは大人4人が長距離ドライブをしたい時などドライブ状況に合わせて室内空間を多彩にアレンジできる機能です。

 

また室内の快適性を保つリアサーキュレーター中央にはウェットティッシュも入るオーバーヘッドコンソール、助手席背もたれ後ろ側にはベビー用マグカップホルダーが付いたシートバックテーブルを設置するなど細部に渡って空間を無駄なく使う工夫が施されています。

 


5.まとめ


いかがでしたか?

室内寸法は後部席背もたれの位置までで、荷室は含まれていません。

また各メーカーによって計測方法が若干異なるので実際の体積とは異なります。

 

上位にランキングしているのは全高1.7mを超すスーパーハイトワゴンです。

上記3選に掲載した軽自動車以外にも室内の広い車はありますので、ぜひ一度、足を運んでいただいき

実際に自分が感じる「広さ」の違いを体験してください!