現在の軽自動車という存在

日本では現在、原油価格の高どまりや石化燃料に対する環境問題など、さまざまな問題が山積みな状況です。

そのような日本で車に乗ろうと思うと、庶民の方が思うのは、

 

維持費が安い車

燃費がいい車

 

このような車を欲しいと思うでしょう。

この条件に見事合致しているのが"軽自動車”です。

 

一昔前までは、軽自動車は安いけど弱い、壊れやすいというイメージがあったようですし、実際に普通車に比べ、いろんな部分で性能は劣っていたと思います。

 

しかし現在の軽自動車は、1000ccクラスの普通車(コンパクトカー)に引けをとらないくらいの、デザイン性・快適性・安全性を獲得しています。

 

さらに軽自動車は、維持費(税金・ランニングコスト)において、普通車をしのぐ「安さ」という最大の魅力もあります。

 

「普通車とあまり変らない性能であれば、当然安い方がいいに決まってるじゃん!」というのが、現在、軽自動車が売れている理由です。

 

昔の「軽自動車は小さいから恥ずかしい、黄色ナンバーがかっこ悪い。」というマイナスイメージから、現在は、「軽自動車はお得に乗れるし、快適。」という良いイメージに転換しているように思います。

 

経済性に加えドライビングや操縦性に「楽しさ」を加えた軽自動車

コストダウンが効く共通プラットフォーム

軽自動車は1990年代のバブル崩壊以後、経済性と実用性のメリットから販売台数を伸ばしてきましたが、最近、需要の多さから新しいメリットとなる、車の楽しさが加わりました。

 

現在、軽自動車が販売しているカテゴリーは定番の2BOXハッチバックから主力となるスーパーハイトワゴンにスーパーハイトワゴン、さらにオフロード走破性が高くユーティリティ性能に優れたSUV、実用性を無視して走行性能に特化したスポーツカーまであり、軽自動車にないカテゴリーは高級セダンだけとなっています。

 

排気量とボディサイズに制限がありながら、これだけの多くの車種を各軽自動車メーカーが販売できるのは、その制限を逆手に取った手法によるものです。

 

小型車や普通車が各カテゴリーのモデルを開発する際、ボディサイズや排気量の段階から設計に入り、それぞれに最適なプラットフォーム(簡単に言うと車の元になる車台)を作り出さなければなりませんが、軽自動車はエンジン排気量が決まっているので1種類のエンジンを流用できることに加え、ボディサイズも決まっているのでプラットフォームの共有化もできます。したがって1車種の開発製造コストを低く抑えることができるのです。

 

軽自動車なら庶民でも「ぜいたく」ができる

多種多彩なカテゴリーがあることは消費者に取って選択の幅が大きくなるというメリットがあります。

 

小型車や普通車になると価格が高くなるので、SUVやスポーツカーといった日常生活にあまり関わりのない車種は欲しくても、ついオーソドックスなミニバンや2BOXハッチバックを購入してしまいがちですが、価格の安い軽自動車であれば思い切った冒険ができるというのも、豊富なカテゴリーが誕生した理由のひとつです。

 

小型車や普通車は確かに軽自動車に比べてボディサイズや排気量は大きいのですが、現実的な利用方法を考えた時、そこまで大きいサイズを必要としない消費者が多くいることも軽自動車が売れる要因となっています。

 

とくに独身で1人暮らしとなれば、同乗者がいることより1人で運転する機会の方が多くなるので車内空間をさほど必要としません。

 

これらの理由から軽自動車は小型車や普通車に比べてデザインの自由度が高いことから各カテゴリーの車種だけでなく、個性的な女性を訴求対象としたミラココア、特化した走行性能を求める人向きのアルトワークスなど、さらに需要を細分化した車種の販売まで実現させています。

 

日本の小型車や普通車は最近、大きな冒険をする車種が少なくなっていますが、軽自動車に限っては今後も斬新なアイデアを盛り込んだ車種が登場することは間違いありません。