小回りが効く

道路を走っていて、ちょっと道を間違えてUターンしたり、せまい駐車スペースに車を停めるときなんかには、ハンドルをいっぱいに切って曲がることも多くあると思います。

 

そんなとき車の小回りが効くと、ハンドルを何度も切り返して方向転換することなく、楽に曲がることができます。混んでいる道で他車に迷惑をかけることもなくなります。

 

その車がどれくらい小回りが利くのかは、”最小回転半径”という値で表します。ハンドルをいっぱいに切って、どれだけ小さな半径で回転できるかということです。

 

 

 

軽自動車とコンパクトカーの小回り比較

軽自動車と普通車の中でも小さなコンパクトカーで、小回りを表す最小回転半径を比較してみました!

 

 

総合的に見ると、軽自動車の方が小回りが効くということになりますが、コンパクトカーもグレードによってはけっこういい線いきます。ただやはり軽自動車の方が有利です。

 

軽自動車はボディの全長が小さいこと、タイヤの直径が小さいことなど、小回りに関しては有利な点が多いので、軽自動車は小回りが利く車種が多いのです。

 

私も普通車を運転していて小回りが利かなくて困ったことはありますが、軽自動車を運転していて小回りに困ったことは全くありません。小回りが効くと、特に交通量の多い道路でUターンする際、とても楽です。ハンドルを切り返したりモタモタしていると、後続車に迷惑がかかりますからね。

 

軽自動車の小回りの良さは、普通車にないメリットです!

 

最近の軽自動車は直進安定性重視の傾向

ホイールベースと最小回転半径の関係とは

最小回転半径は値が小さいほど小回りが利くことになりますが、最小回転半径はホイールベース(前輪の中心点と後輪の中心点の長さ)が大きく関係しており、短ければ値は小さく、長くなれば値は大きくなります。

 

ではイールベースが短い方がいいのか、というと一概には言えず、軽自動車の特性によってホイールベースが決められます。

 

簡単に言うとホイールベースが短くなれば小回りは効きますが、直進安定性が損なわれます。

 

またタイヤハウスが車内空間に張り出してしまうため、客室や荷室のユーティリティ性も劣ってしまいます。軽自動車は車内空間をできるだけ広く、しかもユーティリティ性を高めたいので、多少、最小回転半径の値を大きく取っても車内空間を広げる設計を優先しています。

 

その典型がスーパーハイトワゴンです。ダイハツのタントを例に取ると、前後輪ともにボディの四隅に配置され、それぞれのオーバーハング(タイヤの中心位置からフロント先端、あるいはリア後端までの長さ)はほとんどありません。

 

スーパーハイトワゴンは小さな子供が立って着替えられるほどの車内高が求められるため、床面はできるだけフラットにしたい設計思想からタイヤ位置が車内空間へ干渉しないように、このタイヤ位置になりました。

 

結果としてホイールベースは2455mmに達し、最小回転半径が4.4m(ターボ装着車は4.7m)と軽自動車では比較的大きい値となっています。

 

購入の際は必ず諸元表を見て最小回転半径を確認する

小回りが利くことは軽自動車の大きなメリットですが、最近は以前よりも最小回転半径の値を大きく取る傾向にあります。

 

軽自動車の走行性能が向上し、軽自動車でも高速道路を走行する機会が増えたことから直進安定性を重視してホイールベースを長く取っていることがその理由です。

 

以前はもっとも小回りが利く軽自動車だった2BOXハッチバックタイプも直進安定性を優先しており、2014年12月に発売されたスズキのアルトは軽量で安価だった初代回帰をコンセプトとしながらも、ホイールベースはタントよりも長い2460mmを確保、最小回転半径は4.6mとなっています。

 

また4WDは2WDよりも最小回転半径が大きくなる場合があります。フルタイム4WDは前輪を切り角いっぱいにして旋回しようとしても後輪軸まで旋回するわけではないので、後輪は回転半径の外側に向かって駆動してしまうからです。

 

車種によってはターボチャージャーを装着したことによってエンジンルームが圧迫され、タイヤの切り角が狭くなってしまうこともあるので購入の際は必ず諸元表を見て最小回転半径の値を確認してください。